童謡の里 龍野 碑巡り

11「三木露風」の詩碑

ふるさとの小野の木立に笛の音のうるむ月夜や少女子は熱き心にそをば聞き涙ながしき十年経ぬおなじ心に君泣くや母となりても

■所在/龍野公園聚遠亭心字池畔
■建碑/昭和15年11月

この抒情詩は、明治40年12月「文庫」に発表され、42年詩集「廃園」に収録された露風19歳の詩である。龍野の風土と青春の思い出が、美しい抒情をたたえて胸にしみる。戦前国民歌謡として愛唱されたこともある。

12「五十嵐播水」の句碑

鶯や聚遠亭の雨の客

■所在/龍野公園聚遠亭心字池畔
■建碑/昭和57年11月

五十嵐播水は、姫路に生まれ、高浜虚子の高弟の一人であった。永らく神戸市民病院長を務める傍ら、俳誌「九年母」を主宰した。
句集、随筆等多数の著書があり、龍野を愛し、しばしば訪れている。この句は昭和31年、市制施行5周年記念俳句大会の際の作品である。

たつの市の文化紹介『たつのへようきたったなぁ』
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