童謡の里 龍野 碑巡り

9「稲畑汀子」の句碑

冬になほ龍野の紅葉心惹く

■所在/龍野公園聚遠亭芝生広場北東
■建碑/平成5年11月2日

稲畑汀子は、昭和6年に生まれ、祖父は高浜虚子、父は年尾、稲畑家に嫁ぐ。
昭和24年以来「ホトトギス」を主宰した。日本伝統俳句協会会長を務め、句集、随筆等多数の著書があり、俳句の国際化にも尽くした。
この句は、昭和51年、第3回龍野市民俳句大会席上の作品である。平成5年当大会20周年に当たり、多年にわたる指導に感謝し建てられたものである。

10「井原西鶴」の句碑

花ぞ雲動き出でたる龍野衆

■所在/龍野公園聚遠亭茶室前
■建碑/昭和29年5月15日

元禄3年ごろ、西鶴が法雲寺の俳僧御風山春色に招かれ、法雲寺で句会が開かれた。この西鶴の句は、春色の句日記に「法雲寺初参会に」と題してしるされていた句である。揮毫は、龍野在住の画家飯田斉正氏が良寛流に書いたといわれている。
西鶴が交通不便な時代にわざわざ龍野に来遊したことは、御風山春色を通して知った龍野の風土、文化に引かれたからであろうか。

たつの市の文化紹介『たつのへようきたったなぁ』
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