たつの・赤トンボを増やそう会について

活動の概要

ご存知ですか?赤トンボ(アキアカネ)が絶滅危惧種なのを

写真:アキアカネ連結態

秋になれば田んぼ周辺に群れ飛んでいた日本固有種の赤トンボ「アキアカネ」。 晩秋のころ、稲が刈り取られた後の田んぼに出来た小さな水たまりに、アキアカネは次代を引き継ぐために産卵を繰り返します。 しかし最近は、全国的にアキアカネが減少し、そのような光景は見られなくなりつつあります。
例えば、鹿児島県では2014年に絶滅危惧種1類、三重県も同年準絶滅危惧に指定され、それ以外にレッドリストに掲載している府県は、富山、大阪、兵庫、徳島、長崎となっています。
そのようなことから、当会では次のような活動を行なっています。
1アキアカネの人工孵化~羽化まで行なっています。
当会のメイン実験施設であるトンボ池や会員の自宅の実験装置、および赤トンボを育む農法に共感いただいた地元の農家の方々(たつの赤とんぼ米研究会)のご協力により提供いただいた飼育田を使って、アキアカネの人工羽化と自然羽化にチャレンジしています。
2アキアカネを育む農法の開発を行なっています。
アキアカネは晩秋の田んぼなどにできた浅い水溜りに産卵する習性があります。そのようなことから、稲刈り後に田んぼに浅い水たまりを作り、産卵場所を増やします。また、春になって田んぼに水を引き込んだ後に、アキアカネの幼虫の“ヤ”が順調に生育できるよう、稲作農法(殺虫殺菌剤をアキアカネに優しいものに代え、中干しを行なわず間断灌水を実施)を開発しています。
3「田んぼ」を通して、子供たちの稲作等の体験学習を行なっています。
小学生のいるご家族と、「赤トンボ飼育田」での田植え・稲刈り・脱穀、そして収穫祭などを実施し、アキアカネが育つ稲作の大切さや尊さを学んでいただいています。
4アキアカネの羽化時期に合わせて日帰りツアーを開催します。
午前は羽化したばかりのアキアカネを観察していただき、その後たつの赤とんぼ研究会が栽培した“たつの赤とんぼ米”を使った昼食を召上っていただきます。
午後は、観光ガイドが露風が幼少期を過ごした風情ある町並みや、露風関連施設をご案内します。